toge's diary

コンピュータ関連の趣味をつらつらと。

Early Morley Bird

http://www.j-wave.co.jp/original/earlymorley/

先日に引続きフランスの同化政策がベースとなった話題。
既存のアイデンティティを無くした上で、ベースとしてフランス国民であるという基盤を植えつけ、その上で各民族・宗教の多様性を認めようとするフランスと、多様性をそのままとしその上での曖昧な帰属意識のみとするアメリカ。

どちらが正しいのかは分かりませんが、Morleyさんの言っている通り、現状を見る限りアメリカの方が(問題はあるにせよ)成功しているように見えますね。

アメリカでのヒスパニック系住民の対策が印象的でした。超えられない貧富の差の壁が社会の無気力を生むと考えていましたが、手に入るぎりぎりの夢・欲望を目の前に提示し続けることで、民衆を引き上げられる、意欲を生み出せることも可能なのですね。
格差が広がる日本ですが、上流はともかく、少なくとも下流に対しての欲望や希望を与えられていませんね。

仕事をする人・仕事をしない人の差がそれほど大きくなく、皆それなりに欲望を叶えられてしまう、素敵な平等社会である日本に、将来大量の移民が入ってくる場合、底辺に安住してしまう人々が急増してしまうのかなぁと不安になります。

なんにせよ、微妙な匙加減が必要ですよね。与え過ぎるとおんぶにだっこになってしまう。与えないと社会に絶望しダークサイドを構成してしまう。
小泉3の好きな簡単な方法は、圧倒的な格差が出して安住の地がないことを示した後で、その上で各階層の眼前にちょっと頑張れば手の届く希望を見せつけることなんでしょうが。
果たして本当に希望を提示出来るんでしょうかね?