FOXのご紹介
久しぶりにFOXについて話すので、簡単に解説を書くことにします。
FOXはFree Objects for Xの頭文字になっています。XというのはどうもX Windowだったらしいんですけど、いまはPlatform independentな実装になっていて、新規環境へのポートも楽チン・・・だと言われています。
OpenGLが使えることが前提になっているのが個人的にとても素敵。
ライブラリの扱いとしてはJavaで言えばSwingとSWTで言えばSwingの方。
つまりネイティブのwidgetを使わず、極力自前の描画でGUIを提供します。
当然見た目や動作が他のプログラムと完全に異なることになります。
ここら辺がネイティブのwidgetを使うwxWidgetsに比べて嫌がられる点ですね。
昔は日本語表示には対応していなくて日本語化patchを配布されていた方もいらっしゃいましたが、現行の1.6系になってやっとこさunicode化しているので、フォントさえちゃんと設定すれば日本語表示も可能になりました。
まだ日本語入力がWindows/Linuxともに対応していないみたいですけど。
いつごろから存在するか忘れてしまいましたが大昔から継続して開発され続けているライブラリなので、急にサポートされなくなる・・・という心配も薄く、使う際の約束事も多くはないため、導入コストはかなり低いと思います。
マルチプラットフォームでちょっとしたGUIを提供したい場合にはかなりお勧めではないかと思います。
バイナリのサイズもデフォルトで1M byte程度と控えめですし。
日本では数年前に日本語化パッチなどでちょっと盛り上がったことがあったのですが、それ以降殆ど言及されることがないみたいなので、私の日記でほそぼそと取り上げるつもりです。