toge's diary

コンピュータ関連の趣味をつらつらと。

あなたは中国で働けるだろうか?

NHKスペシャルを社員有志で集まって見た。
NHKスペシャル自体は殆ど日産の宣伝番組。目新しいことは何もなかった。
どちらかと言うと日産から来たゴーンチルドレンの社員の態度がいまいちで、中国人のリーダーがエネルギッシュで、こりゃ日産食われているなと思いましたが。

さて、そっちよりも、中国に行ってきた社長の話の方が危機感を感じるものでした。
いまさらという感は否めませんが、やはり実際の状態を聞くと焦ります。
冷静に考えてみれば、基本的な情報は殆ど英語(RubySeaserは例外として)、中国人との技術的な差なんて皆無なのです。
むしろ変な職人意識を持っていない分、彼らは現代的なソフトウェア工学を積極的に受け入れつつあります。

さて、技術力が殆ど変わらないその一方で、コストは1/3近く。
更に中国でSEの地位は高く、収入も一般より高い。つまり彼らには日本の技術者にはない誇りと覇気があるのです。
技術を持たない、そこらへんのぺーぺーのサラリーマンと変わらない収入しかない、作業で疲れてしまっている日本のSEとは明かに違う。

果たして文化・言葉の壁が無ければ、中国のSEは日本のSEの大半を駆逐するでしょうね。
中国で起こった反日デモによって起こった日本人の中国人に対する不信感は、日本のSEを救っていると言えます。

「日本人であること」以外に中国人に勝てる部分を私達は持っているのでしょうか?
技術力・ソフトウェアの質という点では、中国は1年のうちに日本を追い抜くと感じました。
それでは私達は何を武器に、中国人の3-4倍のお金を貰うのでしょうか?

徹夜作業・休日出勤に終われて仕事をしている気になったとしても、それはあくまで作業なのです。
あなたの価値を作っているわけではない。

果たして会社という肩書を無くした時、中国の荒野にノートPCだけを持たされて立った時、私は・あなたは何を売りに出来るのでしょうか?

とても考えさせられる社長の中国フィードバックでした。