toge's diary

コンピュータ関連の趣味をつらつらと。

NEWSWEEK 日本版 2006/6/7号

「学歴難民クライシス」という特集のために買った。
どうも極東ブログなどを見ると、記事内の米国事情などはちょっと認識違いがあるようだ。

しかし大学生と企業の間の思惑のギャップを指摘した良質の記事だと思う。
院卒であることさえ足枷になる場合があるということに驚くと同時に、非常に納得する。

私も企業で新卒採用の手伝いをやって4年目になるが、学生の2極化が最近より顕著になったと思う。
「売り手市場」であることを勘違いして何もしないでも大企業に就職出来ると考えている学生と、
「自分のキャリア」を真剣に考え、早期から就職活動をして、仕事について分からないなりに向きあおうとする学生と。

随分前から、学歴という単一の価値観では企業は採用していないのだが、それが大学生の間に意外に浸透していないのが、歯痒い。

君は社会に出て一体何になりたいのだろうか?
そのためにこれまでの人生で何をしてきたのだろうか?

この問いに答えられる学生にとっては、実は「学歴難民」なんてものは問題にもならないのだが、それを教えるべき大学が、自分たちの問題に気がついていないんだよなぁ。

このまま企業と大学の間の思惑の差が極端に開くと、大学卒であることさえハンデキャップになってしまう時代がくるかもしれない。