小説・秒速5センチメートル
新海誠の小説ですね。
アニメの秒速5センチメートルを読んだあとに読んでみた。
アニメを見たときには主人公の救われなさ加減にショックを受けたけれど、小説として読むと、うまく過去に決別して前向きな結末に感じるな。各場面での登場人物の心情が分かってだいぶすっきりできたからかも。
特に第3話については小説の書き方の方が理解しやすかった。
第3話は何度も見直すぐらい好きなんだが、事実がばらばらと描かれて結末を見ることになる所で私は混乱してしまった。
小説自体の質を考えると、アニメの画面を思い起こしながら小説を読んでいるので、普通にうまい文章と捉えられて、知識0で読むとしんどい内容に思う。
まあ、新海誠関係の他のノベライズと同じく、アニメを見た人は読んで損はないかな。